2017年8月に発行されたSUPER KIDS MAGAZINEにて掲載された「MC & JUDGEトークセッション!」の続きをWEBでアップ!
雑誌では、掲載文字数に限りがあるが、こちらのWEBでは余すことなくトークセッションの内容を掲載します!
雑誌に掲載されたのは、「ダンスコンテストで審査する上での見るポイント」の話であったが、WEBでは、自分たちが審査員に見られる立場、自分が教えているキッズ達をダンスコンテストに出す立場での考えや、見ていてどのようなダンスが好きなのかという話を掲載します!
誌面と合わせてチェックしてね。
text:MASAMITSU SUMI(bashmet)
MAA:僕はダンスコンテストに生徒を出す側だから、どうしても生徒に賞を取ってほしいというのがある。例えば、審査員がSHUHOくんだったら、こういうのが好みかなとかいろいろ考えちゃうんだよね、勝手に。だから、marjoramのMIHOさんとか審査員だと、“HIPHOPじゃないと”と勝手に思っちゃう。でも意外にそうじゃなかったりするけど。いろいろダンスコンテストが被ると誰が審査員かを見て、「どこに出ようかな」となることがあると思う。
MC USK:「ジャッジなんか関係ねえ。俺らは、俺らのスタイル、俺らのダンスで頷かせてやるよ」というダンサーばかり見てきたから、子供にもそうなってほしいと思っちゃうんですよね。入賞に入らなそうなダンスコンテストに出て、入賞した方が、よっぽどデカいと思う。
MAA:バトルとかだと、誰がどっちに挙げたというのが分かるじゃん。3回ぐらい連続で挙げられなかった方の親子は、「あの審査員に嫌われているのかな」とか思っちゃう人もいると思う。
USK:ダンサー独自の視点があるから、難しいと思うんですよ。素人目で見てて「今のこっちでしょ」って思った時に、3対0で全然違う人が勝った時に、観客も「エー!」ってなる時もある。そこも含めて審査って、分からないこともあるから面白いと思うんですけどね。
CHITO:ストリートダンスだから、自分がカッコいいと思ったものを“俺こうだぜ”ってレペゼンする。“俺は、これがかっこいいんだぜ”とやって認められないんだったら、もうちょっと頑張ろうとか、自分を認めてもらおうとすれば良い。
MAA:自分と子供との違いって、子供って習い事として、入ってきたじゃん。自分は好きで、見つけてやってきていることだからさ。そこの温度差を感じることもある。
IMAGINE:なるほどね。
MC USK:確かにそうだ。
MAA:選抜チームの子に、「もし、先生がロックダンスがやばいから、ロックダンスに変えると言ったらどうする?」と聞いたら、「それでも良い」って。出場して勝てれば良いみたいな。自分で、この先生が好きだとか、その先生みたいなダンサーになりたいとかを見つけた子はうまくなるよね。言われたままやるんじゃなくて。
IMAGINE:審査する時バランスを見るから、好きで選ぶとかはないんですけど。梅棒自体がスキルがめっちゃある人たちに囲まれた時に、どうやって勝負するかというところから発想が始まっている。そういう面で考え抜かれたコンセプトとか、構成だったりとか、スキルを超えて先走ってしまったキャラクターだったりとか。
MC USK:スキルを超えて先走っているんじゃない。梅棒はスキルを凌駕するぐらいの構成力と、人に感動を与えるモノがあったからこそ、あなたたちはジャパンで特別賞をとった時に、「これはある意味優勝だ」と言ったじゃん。
IMAGINE:どんなにスキルで頑張っても自分より上手い人はいるし、そこでうまくなろうと努力する人は正しいんだけど、そういう奴らだからこそ、隙間を見つけたりとか自分らにしかできない工夫とかをしてきたりするんですよ。そういうチームがいると「分かるよ」ってなります(笑)。自分が審査で入る時、他のジャッジとかのメンツを見つつ、ちょっと点数入れようかなと。
MC USK:そのまま続けろよ!みたいな。
IMAGINE:そう思ったりしますね。
MC USK:MAIKOとかどう思うの? 振付師としてはさ、きゃりーちゃんとかさナンバーとかも作った経歴があるけど、自分の好きな踊りがあった上で、ダンスを見る時に、どういったフィルターで見るの? 自分の世界観とマッチするようなものを好んで見ているの?
MAIKO:厳しければ見ちゃいますよね、ジャズ系だと。
MC USK:発想力とかは買う?
MAIKO:それが自分のセンスと合った時は、テンションが上がったりしますね。だからセンスとかは見ますね。
MC USK:9年ぐらい言い続けているけど、ダンス作品の“蜘蛛対蜂”は大好きだから。あれは、ナンバーショーケースとか生まれる前だったじゃん。コンセプトも作品というもので、こんなに面白いの初めて見た感じですごいよかった。そういう部分でいうと自分の作品力とかセンスだったり、自分自身で小難しいところにあると思う?
MAIKO:好きな人は好きな世界観。分からない人には分からない。自己満なんで。
SHUHO:昔は、すごい視野の狭いタイプだったので、コンテストもバトルも全然好きじゃなくて、クラブが好きでダンスを始めました。
MC USK:そんな人間がよくアライブファイナル6回もいけるよな(笑)。
SHUHO:もともとバトルめっちゃ苦手だったんですよ。だからハマっちゃったんですよ。バトルに出たら勝てない。なんで勝てないか理由があるかなと思って、なんで苦手なのか分からない。どうやったら勝てるのかなというのをひたすら自分の中で研究していったら、いつも間にかダンスバトルにハマっていたんですよ。クラブで踊るのが一番好きというのは変わってないですけど、ダンスコンテストを見たりとかショーケース見るのもすごい好きになりました。
MC USK:自分の好みで評価するとかはない?
SHUHO:かっこいい方がいいなと思います。オシャレであって欲しい。ダンサーはかっこいい方がいい、だから俺もダンスをやろうと思ったので。その根本は変わっていない。だけど、その人がオシャレじゃなくても、さらけ出してるかっこよさとかあるじゃないですか。そういうのは、俺も段々視野が広がってきて、好みのダンスだけど、別のチームに得点を入れたりしますね。自分が好きなところに得点を入れるという思想はなくなりました。これは嫌いだというのも無くなりましたね。
昔ブライアンに言われたことがあって、ブライアンがジャッジで見ている時に下手な奴に頷いているんです。
ブライアンは「下手な奴のダンスを見るのが好きだ」と言うんですよ。意味がわからないので、どういうこと?って聞いたら、「俺にはない発想力とか。どんな人でもいいところはある。それを見つけるのがジャッジの役目だ」と。
下手なりのいいところがあるじゃないですか、そういうのを見るようになって好き嫌いというのは、段々なくなっていきました。
MAA:昔、黒人を追えば追うほど遠ざかる気がしちゃって。真似すればするほど。エリートフォースのリンクとかストレッチとかを超真似して、日本人から黒人ぽいねと言われれば言われるほど、リンクから見ると全然ダメ。黒人になりたいという発想がそもそも違うのかなと。
この対談でも分かるように、審査する視点や好みは異なる。でも、審査員を気にしたり、ダンスの構成などを審査員に寄せようとすることを考えるよりも自分たちがかっこいいと思うものを追求して、チャレンジすべきだと思う。人に言われたからやるのではなく、自分が好きと思うダンスやこだわりたい構成、良いと思うセンスで挑戦する方が、見る者を魅了するダンサーになれるのだと感じた。
TALK SESSION番外編をウェブメディア『美女toダンス』の特集コーナーでアップ!
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