ボルシア・メンヒェングラードバッハ戦のキックオフ前、FCバイエルンとボルシアMGの選手たちはダウン症候群の青少年24人と挨拶を交わし、冗談を言って笑いあった。そして彼らはアリアンツ・アレーナのピッチへと向かった。
それは両チームの姿勢を示す重要なキャンペーンの一環であったが、同時に暖かく感動を呼ぶ場面となった。
FCB主将のフィリップ・ラームは、「ダウン症の子どもたちは感情豊かで生きる喜びに溢れており、素晴らしい人たちだ。
彼らは僕たちの社会にとって大切で守るべき存在だということを示したい」と、『世界ダウン症の日(3月21日)』を機に行われたキャンペーンで語った。
24人のうちの1人、16歳のミヒャエル・フロイドゥルシュペルガーは、ハーフタイム中に更に鳥肌が立つような経験をすることになった。彼はバイエルンのGKトム・シュタルケとのPK勝負に挑み、3本中2本のシュートを見事に決めて勝利したのだ。
フロイドゥルシュペルガーはシュタルケとFCBマスコットのベルニから祝福を受け、ファンも彼に盛大な拍手を送った。
またこの日、FCバイエルンとボルシアMGは多様性と相互理解を支持する姿勢も明らかにした。ブンデスリーガ第26節ではBLの全チームが『偏見をなくそう』というスローガンを掲げ、ピッチ上だけでなく観客席のファンたちも、平和な多文化共存のサポートを表明した。
BLチームは、反差別・相互尊重のための横断幕を共に披露した。